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総務省が2002年度に開催した、「携帯電話サービスにおけるエリア整備の在り方に関する調査研究会」において、興味深い調査がなされている。
国勢調査に基づく昼間・夜間の人口分布図と、キャリア各社が作成している通話エリア地図とをGISソフトを用いて照合することにより、通話エリアの整備状況を評価している。 キャリアや方式を区別せずに算出された値であるが、夜間に人がいるエリアのカバー率が全国で約87%という結果になっている。

当時、すでに第2世代携帯電話の人口カバー率はほぼ100%であったのに対し、大きくかい離している。 最近では、携帯電話のトラフイックは夜間に集中する傾向があることを考えると、人口カバー率に変わる新しい指標が必要になってきたといえるのではないだろうか。
急ピッチで進む屋内エリアの拡大する現在、各社が通話エリア拡大に躍起になっているのは、第3世代の携帯電話サービスである。 この第3世代携帯電話に対しては、国際規格であるIMT2000に従い、2GHZ帯が各キャリアに割り当てられた(後に800MHZ帯も使用が認められた)。
日本では、NのFとVのVGSが2GHZ帯を利用したサービスを展開しており、Kもカード型端末によるデータ通信サービスを提供している。 各キャリアとも、通信エリアの拡大に日々努力しているが、最近は特に屋内エリアの拡大がクローズアップされている。
大勢の人が行き来する屋外に対して、ビルの中というエリアはその中の人数が固定的であったり、昼間と夜間とで内部の人数に大きく差が出る場合が多い。 キャリアとしては、そこに投資しても電話料金によるコスト回収が見込みにくいため、これまで屋内のエリア整備は大きく遅れてきた。
しかし、屋外エリアの整備に一応の目処がついた現在、他社との差別化要素の1つとして、屋内エリアの充実が認識されてきたのである。 第3世代携帯電話の規格が世界で共通化された影響もあり、小型で安価な基地局も次々と開発されているので、今後、屋内エリアの整備は急ピッチで進むだろう。
しかし、携帯電話の屋内基地局を設置するには、1カ所当たり数千万円という投資が必要である。 日本全国にある何万というビルに、キャリアだけで投資していくのは無理がある上、電波が入らない場所を探すという作業には現在も定常的に多くの人と時間が費やされている。

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